子育て総力戦研究所

父親から見た23区近郊車なし子育て

国・東京都による出産・子育て応援ギフト「赤ちゃんファースト」での選択について

この記事の要旨

 「かんがるー面談」及び「こんにちは赤ちゃん訪問」をこなすことによって国・東京都から15万円分のギフトが支給されますが、そのギフトについては「赤ちゃんファースト」というサイトで注文する形を取っています。

 ※15万円分のギフト制度の詳細については、以前の記事をご参照ください。 

 この記事では、15万円分のギフト券を何と交換するべきかについてまとめています。

商品の価格傾向

 「赤ちゃんファースト」のサイトでは、支給された15万ポイントを5000ポイント単位で価格設定されている商品と引き換えていくことになります。サイトでの価格は基本的に1ポイント1円換算でメーカーの希望小売価格に合わせて設定されていると思われますが、小売店で良く売られているもの(汎用家電等)ほど店頭での実勢価格が安い傾向にあり、逆に小売店で売られていないものほど実勢価格が高い傾向にあることから、「つぶしの効く商品ほどお得度が低い」という傾向にあると思います。
 このことから、原則として、なるべく今後の育児で「特異的に」必要となる商品(一般家庭でつぶしは効かないが自分の家庭には絶対必要なもの)かつ、下位互換な商品がない、中古やお下がりではなく新品が望ましいものを選ぶのがお得だといえそうです。

①最優先:金券

 5万ポイントにつき1万ポイントまで、子ども商品券or子育てQUOカードpayと交換できます。どちらも1ポイント=額面1円となり、サイトで掲載されている商品数をはるかに上回る商品を実店舗で購入できること、小物をたくさん買う等にも対応できることから、上限まで交換することをお勧めします。
 なお、子ども商品券とquoカードpayの選択ですが、子ども商品券の利用範囲がアカチャンホンポトイザらス等の一部のベビー用品店、百貨店・一部スーパーの子ども用品売り場、ごく一部のドラッグストア、一部のタクシーに限定されるのに対し、「東京都子育て支援専用QUOカードpay」はアインズトルペやスギ薬局ココカラファイン・マツキヨなどのドラッグストアの大多数、一部のスーパー・ホームセンター、アカチャンホンポトイザらス、ハンズなどの小売店ユニクロ・GU、また多くの書店で使えることから、QUOカードpayの方が圧倒的に汎用性が高く、大人用の物品を購入したうえで浮いた金額を子ども用品に回すこともできることから、タクシーで全額使うつもりがない限り後者がおすすめです。

②ベビーカー・抱っこ紐等の運搬器材

 これらは正規品を買うのが安心な上、上位モデルを正規ルートで調達するとまとまった金額が必要になることから、優先的に交換すべきかと思います。特に抱っこ紐は身に着ける関係上汚れやすく、また壊れたときにシャレにならないので、中古よりは新品の方が安心かと思います。

 相場感の一例として抱っこ紐の最上位モデル、エルゴベビー・オムニブリーズとベビービョルン・ハーモニーはどちらも3万ポイントで交換可能ですが、前者は楽天でポイント還元込みで24,000円程度、後者は27,000円~となっています。

 なお、ベビーカーも抱っこ紐も実店舗で実物に一度触れてみてから種類を決めるべきです。

③おむつ・粉ミルク等の消耗品

 これらは確実に使うので、特にポイント端数の調整にはちょうどいいです。
 おむつの相場感として、パンパースさらさらケアについて、3パック+おしりふき2袋で5000ポイントですが、店頭で買うと4300円ぐらいでしょうか。おむつだけのセットがないのが少しお得度を下げています。

 粉ミルクについては、森永E赤ちゃんを例にとると、らくらくパック800g+スティックタイプ130g×3で5000ポイントになっています。約1200gで5000ポイントですが、らくらくパックを店頭で買うと1600gで6100円程度なので、かなりいいレートです。ただしサイト上では注文が集中して売り切れになっていることが多いようで、もし在庫があれば注文したほうがいいと思います。(なお、8/21時点で品切れになっているのはE赤ちゃん関連と、粉ミルク「はいはい」3缶セット、ベビーベッドレンタル(半年)だけのように伺えます)

 液体ミルクは、明治ほほえみらくらくミルク200ml24本入りで5000ポイント、これは店頭や通販でも5000円近くかかるので、ほぼ1円1ポイントの交換になります。ただし、事前にほほえみ液体ミルクを子どもが受け付けるか試しておいた方がいいと思います。

④ベビークリーム・ローションなどの消耗品

 これらも確実に使うのと、市場であまり安売りされていないので、意外と穴場だと思います。

⑤家事代行・写真撮影サービスの類

 おそらくポイント→実勢価格への換算効率が一番いいのはこのジャンルになると思います。小売店を経由しないため廉売されないことや各種ポイントも効かないためです。ただし、本当にその会社のサービスを利用するのか?というところに疑義があり、基本的にはプラスアルファではないでしょうか。家事代行については、区の補助が効いたサービスが利用できるならそちらの方がいいですし。

⑥家電

 冒頭では小売店の方が安いと書きましたが、ものによって様々なので、欲しい商品を赤ちゃんファーストのサイトと通販で比較して、価格が乖離してなければ購入しても良いと思います。

 例として
・ドリテック コードレス温湿度計(5000ポイント,通販では4800円)
・ハイセンス 見守りカメラ&ベビーモニター HDS2+2(25000ポイント,通販では28000円)
アイロボット ロボット掃除機 ルンバ i2(40000ポイント,通販では35000円)

⑦絵本・図鑑

 図鑑セットなど、書籍はなかなか定価より安くならないところ、定価11000円のところ10000ポイントで購入できるようです。ただ、図鑑を読めるようになる月齢と、ギフトポイントの有効期限が合わないのが気になります。未来への投資でしょうか。

 

 なお、ネット上で観察したところ、上記以外に鼻吸い器、バウンサー、コロコロチェアが人気のようです。

おわりに

 もらったポイントは登録した日から半年しか持たないので、特に出産後の10万円分については、欲しいものが高額かつ品切れだった場合、補充されるのを待ってから登録→即買いする等、使用の目途が立ってから買う方がいいと思いました。
 ※とはいえ調達スケジュールもあり、半年以上待つとそもそも要らなくなるのではとも思います。難しいところですね…