子育て総力戦研究所

父親から見た23区近郊車なし子育て

哺乳瓶の選び方と必要本数について

この記事の要旨

 3種類の哺乳瓶を使用している観点から、初めて子育てをする人向けに、哺乳瓶事情についてまとめています
 前提:母乳ミルク混合育児、1日10~14回と頻回授乳傾向

そもそも哺乳瓶の部品について

 基本的に哺乳瓶は以下のパーツで構成されます。
 ①乳首 
 ②穴の開いた (乳首をはめ込んで瓶に固定する役割、販売時は瓶に付属)
 ③ 
 このうち、①乳首と③瓶については、同じメーカー、同じ太さであれば種類を変えても対応していることから、組み合わせ次第で様々な哺乳瓶が作れることになります。

 具体例として、哺乳瓶国内最大手のピジョン製品を公式サイトで見てみると、ない組み合わせもあるものの、以下のような種類で展開されていることがわかります。
 ①乳首
 →太さ(母乳実感orスリムタイプ)×月齢に応じた吸い口のサイズ(SS、S、M、L、LL、3L)
 ③哺乳瓶
 →太さ(通常orスリムタイプ)×材質(ガラスorプラスチックor新プラスチック)×容量(80ml~300ml)

それぞれの種類の利点

 まず、太さの大小については、スリムタイプより通常の太さの乳首(母乳実感、以下「広口」と呼称)の方がより実物の乳首に近いことから、母乳ミルク混合での育児の場合に、乳頭混乱が起きづらいのではないかと思います。また、スリムタイプより広口の瓶の方が、粉ミルクや熱湯が注ぎやすい・洗いやすいというメリットもあります。
 余談ですが、深夜にスリムタイプの瓶でミルクを調合する際、熱湯が指に落ちて火傷しかけたことがあります。
 他方、広口の方がミルク1ml当たりの表面積が小さいことから、適温まで冷ましづらいこと、洗浄・消毒・保管時に場所を取ること、そもそも広口の方が高価であるため、数を揃えると支出が嵩むことがデメリットです。

 また、哺乳瓶の材質の違いについては、プラスチックに比べてガラス瓶の方が熱伝導率が良く、ミルクの温度がわかりやすい、冷水で冷ましやすいことがメリットとして挙げられます。他方、デメリットとしては、落とした時に割れる可能性がある、メーカーによってはガラス瓶の方が値段が高いことがある瓶自体が重いといった点が挙げられます。

 哺乳瓶の容量については、プラスチック製であれば最初から200ml程度入るものを買っていいかとも思いますが、ガラス製の場合、容量の大きいものは重いため、授乳中に支え続けるのがじわじわと負担になるのではないかと思われます。実際に店頭で重量や大きさ等を実感してから買うのがいいと思います。

使用感

 我が家は、西松屋のSmartAngelのプラスチック哺乳瓶3本セット(うち2本はピジョンのスリムタイプの乳首に付け替え)、ピジョンのスリムタイプガラス哺乳瓶(120ml)1本、搾乳機に付帯していたピジョンの広口プラスチック哺乳瓶(160ml)1本の計5本を運用しています。
 これらのメーカー・容量・材質による違いは授乳時に何かを感じるレベルではなく、特段の区別なく使用しています。
 SmartAngelの乳首よりピジョンの乳首の方が硬く、より実物に近いため、母乳ミルク混合で育児をする上では新生児の「吸う力」の練習になって良いのではないかと妻がコメントしています。 

 (7/19加筆:ミルクの量が多くなって授乳時間が延びてくると、ガラス哺乳瓶(120ml)の重さがじわじわきつくなってきました。もし最初から大容量のガラス製を買う場合、手首へのダメージを覚悟した方がいいと思います。)

 なお、乳首と哺乳瓶の対応関係について、メーカーをまたいで互換性があるかどうかについては、これまでに既往研究が多数ありますので、そちらをご参照ください。

使用本数について

 授乳する場面だけを考えれば、2本あれば十分足りると思われます。他方、消毒まで考慮した場合、我が家では3本単位で電子レンジで消毒を行っている関係上、4本以上あるおかげで消毒回数が嵩まずに済んでいるように、もう少し本数があった方が良いのではないかと考えています。

 また、我が家では、夜間は母乳ではなく完ミで回していますが、電子レンジとベビーベッドの距離が近く、電子レンジの動作音に新生児が反応することもあることから、深夜早朝にかけてなるべく消毒を行いたくなく、24時~6時頃までの授乳を賄える本数として5本はギリギリの本数だと考えています。

 これら消毒方法・家具配置・授乳間隔の事情は家ごと、乳児ごとに異なることから、正解があるものではありませんが、参考となれば幸いです。 

ピジョン病産院用哺乳瓶について

 他の方のブログを見たら、店頭では売っていない業務用哺乳瓶を通販で購入することをお勧めしている方が多かったです。我が家も購入前に存在を知っていればそうしたかもしれません(産院でも通常の母乳実感を使用していたため、知らなかった)。なにせピジョン製品の中では一般市販向けに比べて圧倒的に安いので、数を揃えると差額がバカにならなくなります。
 他のシリーズ・メーカーとの互換性が全くないうえに、このシリーズの乳首が3種類しかなくバリエーションが少ないことが気がかりですが、もし瓶そのものを追加調達する機会があればチャレンジしてみようと思います。

(参考)市価について

 ピジョン・母乳実感 →乳首・瓶セットで1本2600円~
 ピジョン・スリムタイプ →乳首・瓶セットで1本950円~
 ピジョン・病産院向け →乳首・瓶セットで2本1200円~
 SmartAngel・スリムタイプ →乳首・瓶セットで3本800円~
  これをピジョン製の乳首に改造→ 3本2200円~
 SmartAngel・広口タイプ →乳首・瓶セットで2本800円~
  これをピジョン製の乳首に改造 →2本2200円~