この記事の要旨
1か月健診をもって、新生児期と呼ばれる期間が無事終わり、今後は乳児と呼ばれるようになります。生後1か月(実際に世話したのは3週間強)経た今の父親の心境と育児ルーチンの変化について、記録しています。
子に対する思い
自分が産むわけではない父親は、父親になる自意識が湧くのが母より圧倒的に遅いとよく言われますが、全くその通りでした。出産前から色々と準備への関与はしており、出産にも立会いましたが、旅行趣味界隈が意識しないうちに次のおでかけの航空券を生やすように、(自分の作為によって産まれてくるにも関わらず、)「自分によく似た生命体が突然生えてきた」という思いでした。
そんな状況なので、最初はまるで宇宙人でも現れたかのような感覚でしたが、育休を取り、世話を続けるにつれて徐々に愛らしさ、可愛さのようなものを感じつつあります。人は子が出生した結果に従って親になるのではなく、世話という過程を通して親になるのだと痛感させられます。
他方、子の体力が付くにつれて、育児のしんどさ、きつさも徐々に増してきており、大人からすれば不合理・理不尽な場面もしばしばあります。育児が続けられているのは、可愛さ+責任感によるやる気総量がしんどさの総量を上回っているからですが、瞬間瞬間を切り取るとしんどさが上回ることもあり、なるべく感情の起伏を均して乗り切るしかないと思っています。
育児ルーチンの変化
退院後と1か月健診直後で基本的に親がやることは変わらないのですが、子のぐずりが周期的でなくなり、かつ長続きするようになりました。1か月健診の日に朝7時から13時頃まで断続的にぐずるような状態になっていたように、おむつを替えて母乳・ミルクを与えてあやせばすぐ泣き止むというようなことが減っています。
手を尽くしても泣き止まないのはあまり夜間には発生せず、早朝から午後にかけて起こりますが、あやしてもあまり意味がなく、放置しても泣き続けるため、とにかく精神がすり減っていきます。
30分も泣きわめき続けられると、世の中の親(特に母親)はよくこれでノイローゼにならずに済んでいるなと思わざるを得ません。
また、あやす手段としての母乳の便利さが羨ましく、夜間対応でも母乳が出ればな…と思うことが何度もありました。新生児は何かをくわえているときは基本的に泣けない(本当に泣きたいときはくわえることを拒否する)ので、泣き始めたときに初動対応としてお腹がすいたのかそうでないのかスクリーニングできるというのはとても強いと思います。
これがミルクであれば、3分程度かかって準備している間に新生児は大泣きしてしまうので、前回の授乳から間隔があいていないと準備するかどうか逡巡してしまいます。たいていはあやしても無駄でさっさとミルク調合して授乳するべきなのですが、授乳したとしても泣き止むとは限らないので…
また新生児は泣くことによってさらに泣くというフィードバックがかかることがあるようで、とにかく哺乳させることによって新生児の動きを封じ、落ち着かせることで泣き止ませられることからも、母乳の方が優れていると思います。
児の変化
○ミルクを飲む量が増えた
退院直後は最大でも80ml、1日で400mlちょっとだったのが、最大120ml、1日で700ml弱は飲むようになりました。混合育児なので実際はこれらに母乳も足されています。
○涙腺の発達
泣くときに涙が滴るようになりました。
○各種反射が減った
モロー反射や把握反射の頻度が少なくなったり、弱くなるようになりました。
○泣き止まないことが増えた
上に書いた通り、生後3週間頃から、授乳・おむつに起因しない原因不明の泣きがみられるようになりました。もちろんどこかのタイミングでスン…と引いていくのですが、泣いている間はいつ終わるのかわからないのでとても大変です。
○顔や四肢が太くなった
太ももや顔にどんどん肉がついていき、顔立ちも最初とは全然違ってきています。1か月健診では身長は5cmしか伸びていないのに、体重は1kgほど増えていたので、増えた体重のほとんどは太さ方向に費やされているのだと思います。
○力が強くなった
上記と連動していますが、腕っぷしや反る力がとても強く、本当に生後1か月か?と思うほど力を出しています。
○排泄頻度が減った
特に排便について、退院直後に比べて頻度が減っています。他方、排尿の回数が増えたことから、消化器機能の発達によるものとみられます。これについては、おむつを替える頻度を減らせるので、ありがたい限りです。