子育て総力戦研究所

父親から見た23区近郊車なし子育て

新生児期のルーチンワークとミルク調合について

この記事の要旨

 新生児期(退院後~1カ月迄)の生活事情についてまとめています。
 ※前提条件:里帰りなし、車なし、母乳ミルク混合

退院後の機能分担と父の役割について

 退院後すぐの時点では、母は重傷状態でいるため、出産前に行われていた全ての家事及び、育児の一部を担うことになります。出産前の総家事量を100とすると、育児で+50程度上乗せされ、父側が110~120、母側が30程度担う印象です。
 しばしば話題になる「完母(完全母乳)」「混合(母乳・ミルク混合)」「完ミ(完全ミルク)」の方針にもよりますが、「完母」だとしても、母体がすぐに所要の母乳を提供できるようになるわけではなく、新生児も吸うことに慣れる必要もあるため、当面の間はミルク併用で栄養を充足することになります。

 我が家の分担としては、日中については母が授乳担当となり、母乳を出している間に父がミルクを準備する+授乳後に哺乳瓶を洗う等片付けを実施しています。また、買い物やゴミ出し等の外回りの全てと、掃除や自炊のほとんどを父が実施しています。
 また、夜間(0時~8時頃)については、母は別室で休息し、父がベビーベッドの横で寝ながら夜泣き対応(ミルク授乳、おむつ替え等)を行っています。夜泣きがひどくまともに眠れなかった場合、翌朝や翌夕方に仮眠をとり、態勢を立て直しています。

我が家の1日の流れについて

 8時ごろ:夜勤(父)と母が交代、夜勤がハードだった場合、12時頃まで仮眠
 9時ごろ:朝食
  ↓  断続的に授乳・おむつ替え
 12時ごろ:昼食
  ↓  断続的に授乳・おむつ替え、買い物など。
 18時ごろ:沐浴 →毎日同じ時間にやるならいつでもいいそうなのですが、夕方は赤ん坊の機嫌が落ち着いていることが多いため17~18時ごろとしています。
 19時ごろ:夕食
  ↓  断続的に授乳・おむつ替え
 22時ごろ:親の入浴
  ↓  断続的に授乳・おむつ替え
 24時ごろ:母就寝
  ↓  断続的に授乳・おむつ替え
 翌 朝

授乳間隔について

 退院後すぐは「頻回授乳」として、2~3時間に1回、計8回以上の授乳を推奨されており、実際は赤ん坊がぐずったらその都度与えていたため、実態としては1日10~14回程度でした。

夜間対応について

 基本的には、ぐずり始めた兆候を察知したら、ミルクを準備し、本格的に泣き始めたら投与する、(匂いや線等)おむつ替えのサインが出ていたら替える、という対応になります。しかし、赤ん坊のぐずり間隔というのは一定でないため、そこそこ寝られる夜とほとんど寝られない夜が存在します。
 (比較的穏やかな日)
  23:20 60ml
  02:10 45ml
  04:10 60ml
  06:25 60ml
  08:30 70ml
  →周期的に一定量(ほぼ最大量)のミルクを投与する、純粋に空腹になったときだけ泣くパターン。基本的にミルクを飲ませたら赤ん坊は寝てくれるため、インターバルは大人も寝られる。
 (激しい日)
 22:35 80ml
 00:30 30ml
 01:40 30ml
 02:00 40ml
 03:00  5ml
 03:30 60ml
 06:20 50ml
 09:00 60ml
  →不定期に泣き出すも、少量しか飲まない。空腹以外の原因でぐずりがちなパターン。飲んでも泣き止まないことも多く、インターバルも気が休まらない。
 我が家では、生後15日頃から後者のパターンが多くなり、観察していると、手足をバタバタさせながら泣き方の練習をしているようで、おそらく不満があって泣いているというよりは運動の一環として泣いているのではないかと思われますが、それがわかったとて夜間に泣かれるとできることがなく、あやしても一瞬泣き止むが、あやしやめるとまた泣き出すという地獄のような状況になります

 こうしたことに加え、そもそもぐずり始めてから泣き出すまで1分持たないこともあり、その場合はミルクを調合して飲ませるまで泣いている子を「放置」する必要があります。こうしたことから、子が泣いている状態にいい意味で「慣れる」ことが求められます。もちろん顔色が悪い等の異常が明確な場合に泣いている状態を放っておくわけにはいきませんが、なんでもなく泣いていることもある、と諦めて無心で淡々と対応するスキルを早めに身につけましょうそうしなければ泣き声と目の前の作業の板挟みとなり心が持ちません

ミルク調合について

 最初は馬鹿正直に沸騰させたお湯全量を、粉ミルクを入れた哺乳瓶にぶち込んで、流水や貯めた水で冷やしていましたが、ミルクの量が50mlを超えてくると冷却時間が延び、特に夜間対応が苦しくなってきたため、10分間沸騰させ続けた湯冷ましを冷蔵庫に常備し、作りたいミルクの量の半分のお湯で溶かしたものを湯冷ましで割って適温に近づけるようにしたところ、かなり効率が改善されました。その後、10分間沸騰させ続けて、さらに冷やすのが面倒のため、湯冷まし代わりにドラッグストアで「赤ちゃんの純水」を調達して冷蔵庫に置くようになりました(500ml・100円程度、1本で2日は持つ)。なお、時間に猶予があるときは、全量お湯を注ぎ、市販コーヒー飲料の空き容器に氷水を入れて、哺乳瓶を漬けて冷ましています。