子育て総力戦研究所

父親から見た23区近郊車なし子育て

出産入院・退院時に(新)父親ができること

この記事の要旨

 出産の入院時・入院中・退院時に父親となる立場の人間ができることについてまとめています。
 ※前提条件:里帰りなし、計画無痛分娩、車なし

入院時にできること

 我が家は計画分娩だったため、入院時については一般的な入院の際と同様、入院に必要な荷物を妊婦の代わりに持ち、公共交通機関で産院まで向かいました
 ただし、入院前に陣痛が来ないとも限らないため、タクシーで産院に向かえるよう、「陣痛タクシー」の登録や、シートを汚さないためのレジャーシートの準備等はしていました。また、この場合は入院用の荷物は追って持っていく形となるため、近づいたら妊婦にはなるべく荷物をまとめてもらうようにしてもらいましょう(タクシーに持ち込むための小さなカバンと追送用の大きなカバンに分けておくとスムーズかもしれません)。

持っていく荷物はスーツケース(キャリーバッグ)に入れるか?

 これは産院の状況にもよると思うのですが、行き帰りともに妊婦が大きな荷物を持たないことを前提とするならば、通常のボストンバッグ等の方が良いと思いました。
 スーツケースのいいところは重い荷物でも簡単に運べるところですが、他方、荷物の取り出しには毎回スペースを取ることから、産院のベッド周りが狭かった場合、難儀しそうだなと思いました。
 実際、我が家でも途中までスーツケースに入れて持っていくつもりでしたが、家にあったスーツケースが老朽化していたこと、出産日程が変更となり、入退院のいずれにも夫が同行できることになったため、ボストンバッグを担いでいきました。結果的に、ボストンバッグをベッドの横の机の上に置け、入院中の荷物の出し入れがしやすかったため、この判断は間違っていなかったと思っています。

入院中にできること

 出産に立ち会うかどうかは事前に夫婦間で話し合っておきましょう。精神的な支え以外にできることはほとんどありませんが、容態が急変した場合などは代わりに判断できる人間が居た方がいいことから、分娩室自体に同行しないとしても、病院で待っていたほうがいいかとは思います。
 また、出産後の面会については、身体的にはリスクがなくなったとはいえ、出産後の母のメンタルが乱高下していることから、アフターケアのために積極的に行くべきかとは思います。この際、物資の補給や、不要物の回収などを併せて行えます。どのぐらいの頻度・回数で面会できるかは、入院時の荷造りの中身にもかかわってくるため、規模感については事前に共有しておくべきでしょう。

 なお、父親の育休については、子が一人目の場合、入院中は(その後に比べて)必要性は低いと思います。時短や定時上がりで面会しにいくだけでも十分なケアになると思います。

 面会以外の部分では、自宅の新生児受け入れ体制の最終確認をして、もし足りないものがあったり、水通しをしていない服・寝具などがあれば整備をしておきましょう。

 (7/10 追記)書き忘れていましたが、出生後2週間以内に行う必要のある「出生届」の提出等の行政手続も父親の仕事です。

退院時にできること

 ベビーシートの検討記事(車を持たない子育てにおけるベビーシートの保有について - 子育て総力戦研究所)でも書きましたが、退院時は車移動が原則となると思われます(徒歩で数十分程度の距離であれば、歩いて帰れるとは思いますが…)。この足を準備するのが一番の仕事になります。

 家に車があれば、ベビーシートは事前に準備していると思うのですが、我が家は自家用車を保有していないため、さてどうしようか?となりました。
 当初は子育てタクシー(ベビーシート付)の利用を想定していたところ、もともと新生児が予定通り退院できるか微妙だったことから予約を見送っていましたが、結局当日の診断で退院できることになりました。しかし、このタクシーは24時間前までの予約が必須であったことが判明したこと、また、レンタカーの手配も車が出払っておりできなかったことから、結局おくるみに抱いてタクシーに20分程度乗車することになりました
 これは完全に事前調査&決心不足で、今思えば、事前にベビーシートオプション付きのレンタカーを手配しておくか、ベビーシートを事前調達してカーシェア等で車を手配するか、不発を覚悟して子育てタクシーを手配しておくべきでした。
 幸いにも事故が起こらなかったため、無事家に帰れましたが、その瞬間はドタバタしてしまいました。

 みなさまにはこのようなことにならないよう、上記反省を踏まえてロジをしっかりと固めてもらいたいと思います。